多くの会社で副業が解禁されたり、フリーランスが増えてきたことから、『クラウドソーシングって稼げるの?』と疑問に思う方も多いのではないでしょうか。
私も、フリーランスとして活動し始めて、真っ先に手を付けたのがクラウドソーシングでしたが、思っていたよりも稼げないという状況でした。
大きく稼いでいる人がいるのもの事実ですが、しっかりと実績のある限られた人だけです。未経験・初心者の場合は、全く稼げないわけではありませんが、実績を作って報酬単価の高い案件を取っていけなければ、効率の悪い稼ぎ方となってしまいます。
- なぜ未経験・初心者は稼ぐのが難しいのか?
- 対策はあるのか?
本記事では、以上2点について説明していきます。最後に利用者が多く、安心して利用できるクラウドソーシングサイトを紹介しますので、興味のある方は試しに利用してみましょう。
クラウドソーシングの案件は3種類
タスク案件(単価:低、難易度:低)
タスク案件は、アンケートや口コミ、単純作業など、誰でもできる案件となっています。後述する他の案件と違い、依頼者の許可は必要なく、誰でも作業を行うことが可能です。
ただし、報酬単価は数円~100円ほどが多く、数をこなさなければまとまった金額を稼ぐことは難しいです。数百円~1,000円程度の案件もありますが、募集人数が少なく、すぐに締め切られるので、常に新規案件を確認していなければ難しいです。
未経験・初心者の場合、まずはタスク案件で実績を積み上げていくことになります。しかし、以下のことからタスク案件のみで稼ぐというのは、とてつもなく効率が悪いので、タスク案件だけで稼ぐのはオススメしません。
- 数をこなさなければ稼げない
- 極端に単価が低い案件が多数ある
例えば、ライティングなら文字単価0.1円未満など - 単価が高いものは、条件付きの案件が多い
条件を満たさなければ受けられない
プロジェクト案件(単価:中、難易度:中)
プロジェクトに参加して継続的に仕事する案件となっています。数人の募集に対して、応募者は提案をしたり、実績を含む自己PR文で依頼者にアピールして、選ばれたら案件に参加することが可能です。
応募倍率が数倍~数十倍になるため、未経験・初心者のような実績のない方は選ばれづらくなります。中には、『未経験歓迎』の案件もあるので、未経験・初心者の方でもプロジェクト案件をこなせる可能性はあります。ただし、応募するハードルが低い案件ほど倍率が高くなりますので、どちらにしろアピールできる実績は必要です。
依頼者も仕事として依頼する以上、より品質の高い人に頼みたいと思うのが当然です。したがって、タスク案件をこなしたり、応募者が少ない案件を狙い実績を作るといった対策が必要となります。また、クラウドソーシングサイト外での活動をアピールするのも効果的です。
コンペ案件(単価:高、難易度:高)
コンペ案件とは、応募作品の中から依頼者が選ぶ方式となっています。例えば、キャッチフレーズや画像制作などで多く用いられています。プロジェクト案件が人から選ぶのに対して、コンペ案件は作品で選ぶということです。
未経験・初心者の方でも、応募できますし、依頼者が指定する条件を満たす作品を提案できれば選ばれる可能性もあります。ただし、その道のプロも参加しますので、応募は簡単なものの成果に繋がる可能性は低いです。
単価が数千円~数万円といった高単価となっているので、自信があれば応募してみましょう。
未経験・初心者が稼げない理由
副業解禁により、需要の方が大きくなっている
多くの企業で副業が解禁されたたため、作業場所を選ばず、匿名やペンネームでも活動できるクラウドソーシングの需要が高くなりました。
それだけ応募者が多くなりますので、より未経験・初心者の方が稼ぎづらくなっています。趣味や好きなことを副業として行っている方もいますが、本業での経験を活用して副業をしている方もいます。本業での経験があるということは、実績がありますので、未経験・初心者の方で競り勝つというのは難しいです。
また、誰でもできるタスク案件も、応募者が多く、競争率が高くなりますので、高単価な案件はすぐに締め切られてしまいます。
未経験・初心者だとプロジェクト案件が取りづらい
未経験・初心者だと、実績がない方が多いのではないでしょうか。そうなると、プロジェクト案件に応募するときにアピールできることがなく、選ばれづらくなります。
依頼者側の視点に立つと、どれだけアピール文が充実していようが、実績がないと『本当にできるのか…?』という疑問が湧いてしまいます。それに、数倍~数十倍の倍率の中から選びますので、実績を含めた自己PRで振るいにかけることになります。
依頼者の目に留まるようなアピールがなければ、選ばれるのは難しいです。
未経験・初心者でもできる案件は報酬単価が安過ぎる
誰でもできる案件には、タスク案件と未経験歓迎のプロジェクト案件がありますが、報酬単価が安い傾向にあります。
ここまでお話してきたように、未経験・初心者の方が稼ぎづらい状況となっていますので、誰でもできる案件というのは、報酬単価が安く条件が悪かったとしても応募者は絶えません。時給換算で数十円~数百円となるような案件もあるくらいです。
その結果、依頼者側からすると、報酬単価を上げる必要がありませんから、条件の悪い案件が乱立しています。
実績を積み上げるのが大事だが…
実績がないと見向きもされない
クラウドソーシングで、効率よく稼ぐにはプロジェクト案件をどれだけ継続的に受けられるかという点にあります。
未経験・初心者が稼げない理由の1つとしてお話した通り、実績がないとプロジェクト案件を取ることは難しいです。依頼者は、たくさんの応募者の中から選ぶことになりますし、品質の高い方に頼みたいと考えるのが自然です。
また、依頼者から直接オファーできる機能もありますが、実績のない人に対して依頼が来ることはありません。
以上のことから、実績がないとプロジェクト案件を取りづらくなりますので、結果的に稼ぐことが難しくなります。
実績を積むまでの効率が悪すぎる
ここまで、実績を積み上げるのが大事であるとお話してきましたが、実績を積み上げるまでの効率が悪すぎます。
- タスク案件や未経験歓迎プロジェクト案件の数に限りがある
- 報酬単価が低い
依頼者が登録した数しか案件はありませんし、同じように作業する方が多く、すぐに締め切られてることも多々あります。つまり、どれだけ作業時間を作ろうが、こなせる案件の数には限りがあるということです。
また、誰でもできる案件は報酬単価が低く設定されていることが多いので、案件をこなしても結果が伴わないということが続きます。
以上のことから、モチベーションを保ちながら続けるのは、中々厳しいです。
クラウドソーシング以外で実績を作っておく
何でも良いので、クラウドソーシング以外で実績を作っておく方がスムーズに案件が取れます。
一例となりますが、以下のようにです。
- ライティング
ブログ、WEBサイト - システム開発
スキルマップ、アプリ、ツール - WEBデザイン
ホームページ、ブログ、WEBサイト - アイコン作成
作品集
外部からも閲覧できる場所に実績となるものをアップしておいて、プロフィールや応募時の自己PRに記載しておきましょう。例えば、Googleドライブやご自身のホームページやブログなどに載せておくことが代表的な方法です。
他にも、noteやGitHubといったサービスを利用する方法もあります。
無料のクラウドソーシングサイトを使ってみる
クラウドソーシングサイトは、無料で登録・利用できます。というのも、システム利用の仲介手数料によって運営されているためです。
手数料が取られるといっても、案件探し、クライアントとのやり取りをシステム上で行うことになりますので、そうした手間を省けると考えれば妥当でしょう。
クラウドソーシングといっても、中々イメージが湧かない方もいると思いますので、まずは利用してみましょう。多くの方に利用されている、クラウドソーシングサイト3つを紹介します。
クラウドワークス(CrowdWorks)
「クラウドワークス」は、ライティング案件に限らず、様々なジャンルの案件が豊富なクラウドソーシングサイトです。
- システム開発
- アプリ・スマートフォン開発
- ホームページ制作・Webデザイン
- ECサイト・ネットショップ構築
- デザイン
- 動画・映像・アニメーション
- 音楽・音響・ナレーション
- ビジネス・マーケティング・企画
- ライティング・記事作成
- 事務・カンタン作業
- 写真・画像
- 3D-CG制作
- ネーミング・アイデア
- 翻訳・通訳サービス
- 製品設計・開発
- 相談アドバイス・暮らし・社会
- プロジェクト・保守運用メンバー募集
ランサーズ(Lancers)
「ランサーズ」は、ライティング案件が多めのクラウドソーシングサイトです。それ以外のジャンルの案件もあります。
- コンサル・専門職・事務
- Web制作・Webデザイン
- デザイン制作
- ライティング・ネーミング
- システム開発・運用
- 翻訳・通訳サービス
- 写真・動画・ナレーション
- 営業・マーケティング・企画
- タスク・作業
サグーワークス
「サグーワークス」は、ライティング案件に特化したクラウドソーシングサイトです。
まとめ:大きく稼げる人は少数、未経験・初心者は稼ぐのが難しい
クラウドソーシングで、未経験・初心者が稼げるのかを説明してきました。
結論としては、未経験・初心者では稼ぐのは難しいと言えます。
- 多くの会社で副業が解禁されていることから、需要が大きくなっている
- 誰でもできる案件は、競争率が高く、報酬単価も低い
- 報酬単価が低いこともあり、実績を積み上げるモチベーションが保ちづらい
- プロジェクト案件は、実績がないと選ばれづらい
最も確実な対策は、クラウドソーシング以外で実績を作っておくことです。例えば、以下のようなものが挙げられます。
- ライティング
ブログ、WEBサイト - システム開発
スキルマップ、アプリ、ツール - WEBデザイン
ホームページ、ブログ、WEBサイト - アイコン作成
作品集
個人的にアピールできる実績を作っておいて、プロフィールや提案時の自己PRに載せることで実績の代わりとしてアピールできます。文章だけでアピールするよりも、実際にどんなものが作れるのかをイメージできますから、選ばれやすくなります。
クラウドソーシングといってもイメージできない方もいるのではないでしょうか。クラウドソーシングサイトは、無料で登録・利用できますので、試しに利用してみましょう。