個人事業主・フリーランスで活動していると、本業以外にもやらないといけないことが多いものです。特に面倒なのが帳簿付けではないでしょうか。青色申告だと、複式簿記での記帳が必要となりますし、さらに面倒になってしまいます。
そんなときに便利なのが会計ソフトですが、利用料金がかかりますし、『会計ソフトを利用するか迷っている…』という方も多いのではないでしょうか。
帳簿付けは確定申告のために必要となりますが、要件を満たすように記帳していないと、不備と判断されてしまうことがあります。また、税務調査時に問題が発覚するケースもあり、余計な手間がさらに増えてしまうことにも。
会計ソフトは、帳簿付けにかかる負担を減らすことが目的でもありますが、確定申告をスムーズに行うためにも効果的なのです。会計ソフトを使えば、確定申告の書類は自動で作成してくれますし、自動で仕訳する機能も備えられていますので、手作業よりも正確に帳簿付けすることが可能だからです。
「MFクラウド確定申告」は、会計ソフトの中でも自動仕訳機能が優れており、他サービスとの連携でさらに便利になるなど、他の会計ソフトにはない特徴を持っています。また、令和4年1月から施行される電子帳簿保存法の改正にも完全対応しています。
以上のことから、『帳簿付けにかける負担を出来るだけ減らしたい』という方にオススメなのが「MFクラウド確定申告」です。
本記事では、「MFクラウド確定申告」の特徴やメリット・デメリットについて説明していきますので、利用の参考にご覧ください。
「MFクラウド確定申告」は無料から使える
無料トライアル30日間に加えて、期間終了後も「フリープラン」として利用を継続することが可能です。
- 無料トライアル
機能制限なし、全機能が利用できる - フリープラン
機能制限あり、一部の機能のみ利用できる
フリープランで利用できる機能を公式サイトより引用します。
・1年度につき50件まで仕訳登録が可能です。
無料でご利用いただける機能について|マネーフォワード クラウドサポート
・仕訳帳・総勘定元帳・補助元帳・決算書の閲覧、およびPDF出力が可能です。
※補助元帳の「PDF一括出力」は利用できません。
・各種CSV出力は利用できません。
・「確定申告」メニューは利用できません。
※2020年度より雑所得や控除のみを申告する場合は、無料でご利用になれます。
・金融機関明細の「手動取得」機能は利用できません。
・メンバーの新規追加はできません。
個人事業主・フリーランスに影響のある機能制限は以下2つでしょう。
- 仕訳登録は、1年度につき50件まで
- 「確定申告」機能が利用できない
制限されている機能以外は利用できますので、会計ソフトを使うなら必須ともいえる、銀行やクレジットカードとの連携も利用できます。
※取引情報の自動取得は、有料プラン限定
つまり、無料でも年間50件までなら登録できるし、確定申告までは十分な機能が備えられていることになります。ですので、会計ソフトの使い方を実践しながら、使い方や記帳の仕方などを覚えていくことが出来るのです。
では、仕訳50件でどれくらい登録できるのか見ていきましょう。例えば、経費や売上発生によって、以下のように仕訳が必要となります。
仕訳登録の例
取引内容 | 仕訳内容 |
---|---|
経費を現金で購入 | 経費支出 |
経費をクレジットカードで購入 | 未払い金、経費支出 |
売上発生 | 売掛金、入金 |
つまり、事業に関する収入・支出1件につき、仕訳1~2件の登録が必要になるということです。こうした取引がどれだけ発生するかにもよりますが、事業を始めたばかりのときは、仕訳登録をする機会は少なくなります。以上のことから、ご自身の事業によって発生する仕訳が50件を超えるのかを考えれば良いのです。
帳簿付けを簡単に行うには、会計ソフトを利用するのが良いとしても、利用頻度が少ないと有料プランへの利用がもったいないと感じてしまうこともあるのではないでしょうか。機能制限があるとはいえ、無料で仕訳登録を出来ますので、登録件数が足りなくなったり、確定申告が必要となったタイミングで有料プランへ切り替える使い方も可能です。
他の会計ソフトでは、無料お試し期間が終わると利用できなくなります。このことから、「MFクラウド確定申告」は開業したての方にもオススメできます。
また、有料プランも月額880円~利用可能なので、有料プランへ切り替えたとしても、費用的な負担はそれほど大きくありません。
「MFクラウド確定申告」のデメリット
最低限の簿記に関する知識が必要
仕訳登録をする際に、最低限の簿記に関する知識が必要となります。特に、青色申告を利用して確定申告すると、複式簿記での記帳が必須となりますので、単式簿記よりも複雑になります。
先ほども例にしましたが、売上発生といっても、即座に売上となるわけではなく、入金された時点で売上となります。支払いが確定した段階では、まだ入金されていないため、売上としては記帳してはいけないのです。
「MFクラウド確定申告」では、これを理解していないと仕訳登録が行えません。
システム上で用意された支出・収入の種類を選択しながら、仕訳登録をしていくことになります。『今回の取引には、仕訳登録が2つ必要になる』ということが理解できていなければ、誤った記帳を行ってしまうことになるのです。
自動仕訳や他サービスとの連携(詳しくは後述)を活用すれば、記帳する手間を大幅に減らすことは出来ます。しかし、最低限の簿記に関する知識がなければ利用することは難しいと言えます。
サービスが細かく分かれていて、分かりづらい
MFクラウドでは、個人向けの「MFクラウド確定申告」以外にも、様々なサービスが提供されています。そして、サービス間でデータ連携が出来るようになっているのです。
しかし、サービスが細かく分かれていて、分かりづらいという欠点もあります。
例えば、「MFクラウド請求書」というサービスが提供されていて、「MFクラウド確定申告」と連携することで請求に関する仕訳を自動化することが出来るようになっています。しかし、「MFクラウド請求書」を別で利用登録しなければいけません。
利用登録すれば良いだけとはいえ、サービスが細かく分かれているほど利用者視点で分かりづらくなってしまいます。
「MFクラウド確定申告」のメリット
お試し期間終了後も「フリープラン」で無料利用できる(機能制限あり)
最初にお話した繰り返しになりますが、「フリープラン」として継続利用することが出来ます。
登録件数に制限があったり、一部の機能が使えなかったりしますが、記帳するだけであれば特に不便に感じることはありません。特に、事業を始めたばかりのときは、仕訳登録する機会も少ないですので、中々会計ソフトの導入がしづらいものです。
その点、「MFクラウド確定申告」では、無料から利用して、必要になったら有料プランへ切り替えられるので、会計ソフト導入のハードルがグッと低くなります。
ネットバンク含めて、対応金融機関が多い
金融機関やクレジットカードとの連携により、自動仕訳を行うことが出来ます。また、POSレジや通販にも対応しています
公式サイトでも以下のように明記されており、実際に対応銀行を見ても、多くの地方銀行やネットバンクに対応しています。
明細データ自動取得
2,400以上※の金融機関やサービスに対応。ネットバンクやクレジットカード、電子マネー、ショッピングサイトなど幅広く連携し、日々の明細データを自動で取得します。※ 2020年5月29日 自社調べ
MFクラウド確定申告ホームエージ
せっかく会計ソフトを導入しても、ご利用している銀行が対応していなければ意味がありませんので、対応金融機関が多いに越したことはありません。
AI学習により、自動仕訳が効率化できる
自動仕訳では、一定の規則によって仕訳登録を行うことが一般的です。
その中でも、「クラウド確定申告」は、自動仕訳の誤りを訂正繰り返すことで、AI学習によって精度があがるという特徴があります。
全てのパターンを網羅した規則を作るというのは、自分でやると手間がかかりますし、抜け道が必ずできてしまいます。AI学習を活用することで、ただ誤りを訂正するだけ勝手に学習しますので、余計な手間がかからず、どんどん仕訳が簡単になるのです。
他サービスとの連携で、自動的に面倒な作業が自動化できる
デメリットでも少しお話しましたが、MFクラウドでは様々なサービスが提供されています。
- MFクラウド確定申告
- MFクラウド請求書
- MFクラウド経費
個人事業主・フリーランスであれば、これらを活用することで、面倒な作業を自動化できるようになります。
- 「MFクラウド請求書」で請求書を作成して、取引先に送付
→「MFクラウド確定申告」へ自動仕訳 - 「MFクラウド経費」で経費登録
→「MFクラウド確定申告」へ自動仕訳
また、「MFクラウドBox」との連携により、電子帳簿保存法に完全対応しています。(詳しくは後述)
これらの機能は、「クラウド確定申告」の基本料金に含まれていますので、費用がかさむこともありません。
※一部、従量課金制
このように、MFクラウドでは、確定申告に関わる事務作業を一元管理して、効率的に行えるようになっているのです。
アプリやMacにも対応しているので、様々な端末から利用できる
「MFクラウド確定申告」は、クラウドサービスとなっていて、インターネット環境があればどこでも利用できることが特徴です。つまり、特定の端末のみで利用する必要はなく、複数の端末で利用できるのです。
会計ソフトの中には、Windowsしか対応していないこともありますが、「MFクラウド確定申告」はMacにも対応していますので、PCのOSに縛られることなく利用できます。
また、専用アプリも用意されているので、移動時間や隙間時間にスマホから記帳しておくという使い方も出来ます。記帳は面倒で後回しにしがちですが、まとめてやろうとすると結構な作業量になってきます。その点、日頃からスマホでコツコツと記帳しておけば、確定申告時に慌てて準備するといったこともなくなります。
確定申告機能は、「印刷」とe-Taxやスマホによる「電子申告」に対応している
「クラウド確定申告」では、いずれかの方法で確定申告を行えます。
- 紙
→郵送、窓口への提出 - e-Tax
→e-Taxソフトを利用して、電子申告
※マイナンバーカードとカードリーダーが必要 - スマホ
→スマホから電子申告
※マイナンバーカードと読み取り可能なスマホが必要
本来は、書類であれば書き方を理解しなければいけませんし、電子申告であれば専用のファイルを作らなければいけません。「クラウド確定申告」を利用すれば、登録されているデータを基にして、自動で書類を作成したり、電子申告用のファイルを作成します。したがって、利用者側は「MFクラウド確定申告」の操作を覚えるだけでいいのです。
- マイナンバーカードを持っていない
→紙で印刷して、郵送もしくは、窓口へ提出 - マイナンバーカードを持っている
- カードリーダーを持っている
→e-Taxで電子申告 - 読み取り可能なスマホを持っている
→スマホから電子申告
- カードリーダーを持っている
といったように使い分けることになります。
特に、青色申告は、電子申告で65万円控除が適用できますが、専用のファイルを作成するのは面倒なものです。その点、「MFクラウド確定申告」から自動でファイル作成できるので、グッとハードルが低くなります。
「MFクラウド確定申告」の評判・口コミ
良い評判・口コミ
システム自体の使い勝手の良さ、他サービスとの連携に満足している口コミが多くありました。
悪い評判・口コミ
無料で利用できる機能が人によっては不十分であること、簿記に関する知識がないと使いづらいといった口コミがありました。
帳簿付けのためにMFクラウド確定申告無料版を導入。 せどりと違って仕入れが無いから仕訳少ないよね〜と思っていたのですが、じゃっくさんのnoteを読んで、納品して売上が立ってもすぐ現金化するわけじゃないし、そのつど仕訳が必要なことに気づきましたw やっぱり有料版にしないとかな
Twitter@invblg_mch
電子帳簿保存法に完全対応
「MFクラウドBox」との連携で電子データ保存の要件を満たせるようになる
「MFクラウドBox」とは、電子データ保存の要件を満たすように保存できるサービスとなっています。現在は、「MFクラウドBox」を単独で利用可能で、「MFクラウド請求書」「MFクラウド経費」との連携機能は備えられています。
「MFクラウド確定申告」と「MFクラウドBox」の連携により、仕訳登録時にファイルをアップロードする機能が実装されています。以下、発表時の記事ですが、現在は対応済みとなっています。
クラウド型会計ソフト『マネーフォワード クラウド会計』および、IPO準備・中堅企業向けのクラウド会計ソフト『マネーフォワード クラウド会計Plus』、確定申告ソフト『マネーフォワード クラウド確定申告』において、新たに「証憑添付機能」を開始します。また、『マネーフォワード クラウドBox』単体での無料提供を開始します。これにより『マネーフォワード クラウド』は、下図の通り、改正電帳法の要件を満たしながら国税関係帳簿書類の電子データ保存に関する多様な運用パターンに対応します。
『マネーフォワード クラウド』、改正電子帳簿保存法対応方針を発表|Money Forword
つまり、仕訳登録時にファイルをアップロードするだけで、電子データ保存の要件を満たせるようになりますから、「MFクラウド確定申告」を利用すればOKということです。
そもそも電子帳簿保存法の改正内容は?
電子帳簿保存法の改正内容についても、簡単におさらいしておきましょう。
電子帳簿保存法の改正により、電子データで受信した書類や領収書は、電子データとして保存することが義務付けられます。つまり、電子データを紙で保存することが出来なくなるのです。
また、ただ電子データとして保存すれば良いわけではありません。
- 真実性の要件を満たすために、いずれかを実施する
- タイムスタンプを付与する
- システムで管理する
- 規定に沿った運用を行う
- 可視性の要件を満たすために、いずれかを実施する
- システムで管理する
- リスト化して、一定の規則で電子データを管理する
といった対応が必要となります。要するに、電子データが改ざんされていないこと、必要なときに参照できることという2つの要件を満たさなければいけないことになります。
個人事業主・フリーランスの方であれば、こうした事務作業に時間をかけるよりも本業に時間を費やした方が効率的です。要件を満たすための最も簡単な方法は、会計ソフトを使うことです。
会計ソフトを使わないときの対応方法をイメージしてみましょう。
- タイムスタンプを付与する、もしくは規定を作成して運用する
- 取引をリスト化して、電子データと紐づける
以上のような対応を手作業で実施する必要が出てきます。これらの対応が出来なければ、電子データ保存の要件を満たせなくなり、義務違反となる恐れがあります。
このような面倒な作業を肩代わりしてくれるのが、会計ソフトであり、「MFクラウド確定申告」では完全対応されているのです。
まとめ:「MFクラウド確定申告」で経理は完璧、事業始めたての方にもオススメ
「MFクラウド確定申告」の特徴やメリット・デメリットについて説明してきました。
- お試し期間終了後も「フリープラン」で無料利用できる(機能制限あり)
- ネットバンク含めて、対応金融機関が多い
- AI学習により、自動仕訳が効率化できる
- 他サービスとの連携で、自動的に面倒な作業が自動化できる
- アプリやMacにも対応しているので、様々な端末から利用できる
- 確定申告機能は、「印刷」とe-Taxやスマホによる「電子申告」に対応している
といったメリットがあり、日々の面倒な記帳を自動化してくれる機能が豊富にあります。また、「MFクラウド」では、他にも提供しているサービスがあり、連携して自動的に仕訳登録することも可能です。
「MFクラウド確定申告」だけでも便利なのですが、他のサービスも利用するとさらに便利になります。それに、「MFクラウド確定申告」の基本料金に含まれているので、費用がかさむこともありません。
お試し期間終了後の「フリープラン」利用でも、50件までの仕訳登録が可能なので、取引が少ない事業を始めたばかりの方にもオススメです。取引が増えてきたり、確定申告が必要になったときに有料プランへ切り替えればいいのです。
令和4年1月から施行される電子帳簿保存法の完全対応しました。
- 電子データのアップロード・管理
- 仕訳登録との連携
「MFクラウド確定申告」を利用すれば、電子データ保存の要件を満たせるようになっています。
「MFクラウド確定申告」を利用しておけば、経理に関する心配はなくなりますし、無料で登録できますので、試しに利用してみてはいかがでしょうか。