国内の暗号資産取引所コインチェックでは、APIが用意されています。
コインチェックのAPIを利用すると、通貨の相場を取得したり、実際の売買をプログラム上で行うことが可能で、人の手では難しい細かい取引を行えるようになります。
まずは、APIを使うための準備が必要となりますので、コインチェックAPIを使うために必要な手順や注意点について紹介していきます。
コインチェック(Coincheck)APIとは?
コインチェックAPIとは、コインチェック内の取引情報やアカウント情報を取得したり、取引を実行したりするためのプログラム群になります。
難しいプログラムを組まなくても、公開されているAPIを参照することで、データ参照や取引を簡単に行うことが可能です。
相場の確認や取引を自動で行うといった場面で活用できます。特に自動取引のプログラムを組むと、相場を人の目で監視しなくても一定のロジックで取引できたり、人の操作では難しい短期的な取引が行えるようになります。
コインチェック(Coincheck)APIの利用手順
APIキーを取得する
コインチェックAPIを使うには、アカウント固有のAPIキーが必要となります。
APIキーとは、プログラム上からアカウント情報へアクセスするために必要となる文字列のことです。
※他者には教えず、必ずご自身でのみ使用してください。
APIキーの取得は、アカウントの設定画面から行いますので、アカウントを持っていない方は、先にコインチェックのアカウントを作成してください。また、取引プログラムを組む場合は、本人確認が必須ですので併せて進めておきましょう。
アカウントの設定画面にある「APIキー」をクリックします。
「APIキーを追加する」をクリックすると、設定画面が開きます。
利用したい機能を選択して「OK」をクリックします。パスワードには、ログインで使用しているパスワードを入力します。
正常に完了すると、「アクセスキー」「シークレットキー」が参照できるようになります。
2つとも、プラグラムを組むときに必要になります。
プログラムを組む
コインチェックAPIの実装サンプルが公開されていますので、コピペしてデータが取れるかを確認しましょう。API_KEY、API_SECRETのそれぞれに、ご自身のAPIアクセスキー、シークレットキーを設定します。
実際にJavaのコードをコピペしましたが、APIキーだけ書き換えたらそのままで実行可能でした。ただし、必要なライブラリの読み込みが行えていないと、コンパイルエラーになるため、環境構築はしっかり行いましょう。
エラーとなった個所を確認して、明示的にライブラリをインポートしていけば解決できます。
コインチェック(Coincheck)APIの使い方・注意点
ドキュメントが用意されているので、説明に従って実装していけば簡単に利用できます。いずれの機能を利用する場合も、JSON形式でやり取りすることになります。
2つのAPIが用意されており、大きな違いは認証の有無となります。
- Public API
- 取引所全体の取引情報を取得できる
- 認証は不要
- Private API
- 個人アカウントでの取引の実行や資産情報の取得ができる
- 認証が必要
Public APIでは、取引所で公開されている情報を取得するため、認証は不要となります。一方、Private APIでは、個人に関連する情報の取得や取引実行を行うため、認証が必須となります。
特に注意が必要なのが、認証に用いるシークレットキーを他者に教えてはいけないという点です。シークレットキーは、APIを実行する際の認証で使用します。
つまり、他者にシークレットキーが知られてしまうと、知らないところで取引を実行されてしまう危険性があるのです。
まとめ:コインチェックAPIで自動取引を行うには、まずは環境構築から
コインチェックAPIを使うために必要な手順や注意点について紹介してきました。
コインチェックで用意されているAPIを利用すると、自動で取引を行うプログラムを簡単に組めるようになります。APIの利用自体は、サンプルプログラムやドキュメントが用意されているので、特に困ることはありません。
最後に、利用するまでの流れを簡単にまとめると、以下のようになります。
- コインチェックの口座開設
- 本人確認を行う
- APIキーを取得する
- サンプルプログラムを使って、データを取得できるか確認
- 実際にプログラムを組む