引越しをする際に、どうしても気になるのが引越し費用です。
なかには、業者を使わずに引越しを済ませてしまおうと考えている方もいるかと思います。実際、私は断捨離を行い、大型の家具・家電含めて不要な物をかなり処分して、宅配便による引越しをしてみました。
結果として引越しにかかった費用は1万円ほど、不用品の処分にかかった費用が2万円ほどです。たしかに引越し費用は抑えられるのですが、デメリットも大きいです。
実際に宅配便による単身引越しをした経験から、メリット・デメリット、向いている人はどんな人なのかを紹介していきます。
宅配便だけで引っ越せるか?
はじめに、私が実際に行った方法を簡単に記します。
引越しの機会に、断捨離もしたかったため、荷物の少ない単身引越しを行いました。
- 不用品を買取・処分に出す
- すぐに必要にならないものを宅配便に出す
- 宅配便に出せないもの、すぐに必要になるものは自分で運ぶ
結論を先に書くと、十分な準備時間を確保できれば宅配便だけでの引越しは可能です。ただし、引越し作業の時間を確保できなかったり、大型の家具や家電などが多数あったりすると難しいです。
宅配便による引越しがどんな方に向いているのかお話していきます。
宅配便による引越しが向いている人
十分な時間を確保できる人
ミニマリストのように所有物が少なければ簡単に終わりますが、大多数の方は『断捨離』から始まります。
断捨離を行う場合、以下のような方法があります。
- 自治体の粗大ごみ回収
- 店舗持ち込み、宅配による買取・回収サービス
- 不用品回収業者
いずれにしても、問い合わせや日程調整、当日の対応など、結構な時間を取られます。また、予約が必要なことも多いため、引越しの1ヵ月以上前から準備を進めておかないと、間に合わなくなる可能性もあります。
さらに宅配便では、ご自身での梱包が必要となり、集荷依頼を出して、新居で受け取るといった手間もかかります。
仕事やプライベートの予定が詰まっているような方だと難しいでしょう。
要らないもの・長年使っていないものを処分できる人
宅配便による引越しの場合、物は少ないほど良いです。というより、物を減らせないと、通常の引越しプランよりも高くなってしまいます。
要らないものをバッサリ切り捨てられる人でないと、宅配便による引越しは難しいです。
また、引越し後に物を増やしてしまうと、次回の引っ越し時に同じように手間や時間がかかるため、将来的にミニマリストを目指しているような方に向いています。
引越し距離が近い人
宅配便では、保証があるとはいえ、破損してしまうリスクがあります。通常の引越しプランと比較すると、専用トラックではないため、しっかり梱包しておく必要があります。
機械類やブランド品、大切なものなど、破損すると困るものは、ご自身で運ぶ方が安全です。また、宅配便で送ると、受け取るまで使えないことから、引越し後すぐに必要なものはご自身で運ぶことになります。
車の積み荷や手荷物で収まる範囲であれば、遠方の引越しでも問題ありません。しかし、何度か往復が必要になる量だと、時間や費用が増えてしまうため、難しいでしょう。
宅配便による引越しのメリット
引越し費用が安くすむ
まず真っ先に思いつくことが、引越し費用を節約できるという点です。
宅配便の料金は小さいものだと1,000円、大きいものだと3,000円ほどになります。小さいダンボールだとあまり詰め込めないため、引越し用で荷物を詰めるとなると、1箱2,000~3,000円ほどになるかと思います。
しっかりと断捨離を行えば、1万円以内で収めることも十分に可能です。
通常の引越しプランだと3~4万円以上、ミニ引越しプランでも2~3万円ほどはかかるため、荷物を減らすほど安く済むことになります。
物が減る、次の引越しが簡単になる
個人的には、物が減ることの方がメリットが大きいと思っています。
物が減ると、日々の生活がシンプルになります。
例えば、掃除が簡単になったり、必要以上に物を買わなくなったりします。そうすると、生活にかかる時間や費用が減るため、生活以外のこと(趣味や勉強、仕事など)に使えるようになります。
また、再び引っ越しをするときに、物が少ない状態となるため、引越しが身軽に行えるようにもなります。
将来的にミニマリストを目指している方にとって、メリットが大きいです。
宅配便による引越しのデメリット
引っ越し作業に時間がかかる
宅配便による引越しを行うには、断捨離が必要となってくるため、物を処分するのに時間がかかります。
- 自治体の粗大ごみ回収
- 店舗持ち込み、宅配による買取・回収サービス
- 不用品回収業者
いずれの方法にしても、予約や梱包・持ち出し、当日の対応が必要となってくるので、前もって準備を進めておく必要があります。
特に、休日しか対応できない場合だと、スケジューリングがかなり大変です。
荷物量や引越し距離によって、料金が高くなる
引越し費用を安く済ませられるというお話もしましたが、荷物量が多かったり、長距離の引越しとなると、逆に高くつくこともあります。
最大でも荷物量を10箱以内に収められないと、ミニ引越しプランを使う方が安くなる可能性が高いです。また、大型の家具や家電がある場合も、ミニ引越しプランや通常の引越しプランを使う方が良いでしょう。
引越し後、再び物を増やすなら無駄な労力
引越し後に買い直したり、物が増える可能性があるなら、無駄な労力となるかもしれません。というのも、物を減らすことで引っ越し費用自体は安くなりますが、処分に費用がかかるためです。
買取に出したり、無料回収してもらったりといったことも可能です。しかし、大型の家具や家電は、引取料金やリサイクル料金がかかることが多いです。
仮に、引越しのために物を処分したとしても、引越し先で再び買いそろえるなら、処分費用の分だけ高くつくことになります。
もちろん、引越しの機会に買い替えたいのであれば、無駄になることはありません。しかし、ただ引越し費用を安くしたいという理由だけなら、無理に処分せず通常の引越しプランを使った方が結果的に安くなる場合もあります。
不要品の処分方法
宅配買取
少しでも売れそうなものは、宅配買取を利用すると簡単に処分できます。また、少額ながらも現金化できるので、引越し資金に回すことも出来ます。
ただし、持ち込み買取の方が高額になる可能性があります。というのも、宅配買取だと、配送による手数料がかかったり、直接交渉できなかったりするためです。
宅配買取のメリットは、手軽に利用できることです。特に、大量に処分するときに効果的です。
私が実際に利用した宅配買取サービスを査定金額込みで紹介していますので、参考にご覧ください。
不用品回収業者
不用品回収業者を利用すると、まとめて引き取ってもらえます。
注意点として、格安で回収している業者の中には、許可証を持っていなかったり、不法投棄を行っている場合があります。こうした業者へ依頼しないように注意しましょう。
私は、「くらしのマーケット」を利用しました。
※リユース品の回収に限られるため、物によっては引き取ってもらえない可能性があります。
「くらしのマーケット」では、不用品回収や運搬、清掃など、様々な業者が出店しています。不用品回収の場合は、『古物商許可申請』が必須となっているため、不法な回収業者を利用することはありません。
また、口コミや料金での比較がとても簡単であり、店舗へチャットで写真を送れば概算見積も出してくれます。
まとめ:宅配便による引越しは結構大変
引越し業者を使わずに、宅配便での引越しを行う方法を紹介してきました。
宅配便による引越しのメリット・デメリットとしては、以下が挙げられます。
- メリット
- 引越し費用を抑えられる
- 断捨離ができる
- デメリット
- 不用品の処分に費用・手間がかかる
- 荷物が減らせないと、通常の引越しよりも高くなる可能性がある
- 大型の家具・家電はほぼ全て処分になる(配送料が高いため)
たいていの人は、メリットよりもデメリットが大きくなる可能性が高いので注意が必要です。
宅配便による引越しが向いている人の特徴は、『将来的にミニマリストを目指している方』になります。というのも、引越しした後に物が増えれば、また同じことを繰り返すためです。
実際に宅配便による引越しを行いましたが、かなりの労力がかかりました。引越し費用を抑えたいという理由だけで、宅配便による引越しを選択することはオススメしません。